家族はこの世の「人生学校」とも言われているように、
母親、父親、兄弟・・・
親との関係性のなかで個々の課題を持っていないひとなど、いない。
もうすぐ始まりだすGWゴールデンウイークの連休が終わると、
母の日がやってくる。
どうして?さきに父の日からではなくて、"母の日
"からなのだろう・・・ね。
私にとって「母」という言葉や音楽や映画、本などそれらに関連するものには、
本当に長いこと無理があった。
そうしたものまでもが、さらに"私を傷つける対象"だと思い込んでいたから。
ドラマや映画のような、母と仲良しの娘にはなれなかった。
一緒に買い物をしたり、ふたりでカフェで楽しいおしゃべりをしたり・・・
母からは、
歌にもあるような、自分の存在を支えてくれるような言葉や
生きるのに大切な自尊心を高めてくるような母からの応援や励ましも、ない。
口うるさく心配してくれたり、困ったらこっそり黙ってお金を渡してくれたり、
娘の個性や夢に関心をもってくれるような母親像に憧れたりもした。
なによりも、
"母に愛されているという、ゆるぎない感覚"が、ずっとないまま過ごしてしまった。
7歳前後の頃、
母の愛情分布表
が言い渡された。
お姉ちゃん50%、おとうと47%、兄さん3、999%、、、。
わたしには、0.1%も残っていないと普通に言い放つ母。
それは母だけでなく、
他の3人の兄弟からも、私は「変わってる子」としてずっと異端児扱いとなった。
だから、
母と一緒にいるだけで、
また自分の存在が否定されるのではないだろうかと、いつも脅えていた。
日々の母の言動に、行動に、兄弟との比較に・・・・・
なら、どうしたら、自分は"母に愛してもらえるのようになれるのだろうか?
自分は"母に愛されている"という実感を手に入れるために、幼いときから必死だった。
掃除、洗濯、家事、家の手伝い、3匹~6匹の犬の世話、毎日の車庫洗浄・・・、
本当とにかく必死だった、あなたに褒められるようにと。
でも長いこと必死過ぎて、コノヤロー!って思うようになった。
なぜ?「この私」に気づいてくれないのだろう、
なぜ?褒めてくれないの、
なぜ?いつも誤解した見解で「この私」を決めつけるのだろう、
なぜ?「この私」には、否定的に自分の意見ばかりを押し付けるのだろう、
母には、次第にとうとうなにも言えなくなった。
なにか言おうとすると心が爆発寸前
になって、
とめどなく大量にどうすることもできないままのいろんな感情が溢れだしてしまうから。
そうして自分の夢も、人生についても、
自分のこころの内側のことは何も言わない、何も話さないことにした。
そして、「こんな自分」になったのは、
母のせいなのか?家族のせいなのか?育つ家庭環境そのもののせいなのか?
わたし自身のせいなのか?みんなわかんなくなった。
はやく、こんな家から出て行きたいと出発の日を練って狙って、ちょうど
結婚。
「お前の結婚式には、私はでないっ!」と言い放っていた母だったが、
奇しくも結婚式がちょうど、5月の「母の日」だった。
あれから、16年。
最近、日中の余震からTVをつけたとき、
偶然たまたま観てしまった、TVドラマ「Mother」。
ドラマの内容や出来事よりも、
それぞれの母たちと子たちの" 愛情 "という感情の流れがすごく興味を引く。
私は、自分が普通だと思って描いていた" 母と娘 "のかたちが、
現実とあまりに食い違っていたから、
どんなに必死に努力しても手に入らなかったから、
寂しさや失望感、裏切られたような被害者的な感情にいつもなって、
それでも「また明日こそは、変わっていってくれるんじゃないかな」という、
ありもしない期待感の連続が、さらに自分自身を荒んだものにしていた。
日々我慢しても耐えていても、明日は変わらない。
自分が変わればいい?どうやって?なにを変えるの?
変えるんじゃない。
学ぶんだった、もっと。
そこから学べるようになるために学び、
事実や真実に気がつけるようになるために学ぶことだった。
人生を懸命に生きることから、まだまだ学ぶことはいっぱい残ってる。
もうすぐ来月やってくる母の日に向けて、「母賛歌」を聞きながら思うことがある。
自分の中にある愛情に気が付ける、ただそれだけでいい。
あなたから愛をもらえたとか、そうして欲しいときに全然してくれなかったとか、
あなたに否定されてきたとか、
あなたに傷つけられたとか、どうでもいいって思ってる。
そんなこと、たいしたことじゃないから。
原因は、あなたじゃないから。
私たちは互いに勇気づけられるような母子関係ではなかったけど、
互いの存在が、自分自身を知るための貴重で稀な存在であること
いまやっと感謝しているよ、かあさん。
あの頃のような、どうしたら自分はあなたに愛されるのだろうかと必死だった私から、
今は、
" 人生には苦悩、不満以上の意味がある " と言った賢者たちの訓えの意味を
わたしに唯一教えてくれた、師であったあなたに、感謝しています。
「母賛歌」 Lyric & Word Metis



